講師:鈴川 雅彦先生
歯周病のリスク因子は臨床の現場でよく使用されます。私は「喫煙は歯周病を悪化させる因子です」とよく患者さんに言います。しかし、喫煙が良いか、悪いかという事は伝えることができますが、私たち自身もどのくらい悪影響があるのかを良く理解してない気がします。
歯周病に関連するリスク因子はいくつか存在します。まずそれを整理しながらリスクとはいったい何なのかを分かりやすく説明したいと思っております。近年は歯周病と全身疾患の関連が良く取りざたさせることもあり、Periodontal inflamed surface area(PISA)を含めて、全身疾患のことも考えながらお話しできればと思っております。
講師:吉野 宏幸先生
「全世界で最も患者が多い病気は歯周炎などの歯周病である。地球上を見渡しても、この病気に冒されていない人間は数えるほどしかいない」と2001年にギネスブックに掲載された。また、日本の成人の約8割が歯周病に罹っているというデータが出ている。歯周病は、誤嚥性肺炎、細菌性心内膜炎、動脈硬化、心筋梗塞、バージャー病、低体重児出産など、全身疾患との関係に関する報告も多い。これだけ、問題視されている疾患であるにも関わらず先進国である日本でさえも、歯周治療が徹底されている医院は少ない。その理由は様々あるが、治療方針を立案しづらいこともその理由の一つだと考える。特に歯周病患者は欠損を伴うことが多いため補綴の方針も複雑であり、個々の症例の方針をマニュアル化することが困難である。ポケット、動揺度、レントゲン、CT、模型など、様々な資料をどのように生かして、治療計画を立案するのかについてお話しさせていただきたい。
2019年2月17日(日)
10:00開始(受付9:30開始)
東京医科歯科大学病院(地図)
1号館西 7階 第3講義室
無料
懇親会
認定医:3,000円
認定衛生士:1,000円
満員御礼のため受付を終了させて頂きます。