特別講演会10月6日(日)午後
『想像力を働かせる歯周病検査
〜信頼される共同術者になるために〜』
近年、歯周治療学では歯周病のさまざまな病型の原因や病因論の理解が著しく深まり治療のオプションも増えています。しかし歯周治療における衛生士の役割は変わる事はなく歯周治療の基礎を担いその成否を左右するといっても過言ではありません。歯周治療を成功に導くためにはまず正確で適切な歯周病検査により現在の病状を正しく把握することから始まります。そのため歯周病検査は必ず習得しなければならない基礎的な技術といえるでしょう。加えて歯周病検査により収集した資料をもとに組織内の実像をイメージすることができれば歯周基礎治療がより確実に行う事ができるでしょう。
また歯周病は生活習慣病であり一旦病状が安定しても再発の可能性があるため継続したSPTが不可欠です。歯周病検査はSPT時の経年比較をするのにも必須です。本日は歯周病検査を効果的に行う方法や実像をイメージするのに必要な基礎知識などを復習します。そして初期治療の効果や残存した問題を正しく認識し、歯科医師が適切に処置可能な時期に知らせる事ができるような信頼のおける歯科衛生士になれるよう症例を通して考えてみたいと思います。
医療法人皓隆会
南歯科医院
貴島 佐和子 歯科衛生士